天聖経(84) 第16巻「真の家庭と家庭盟誓」 第2章の3 家庭盟誓第3節の解説

 

3)家庭盟誓第三節の解説

 

第3節

「天一国主人、私たちの家庭は
真の愛を中心として、
四大心情圏と三大王権と皇族圏を
完成することをお誓い致します。」

 

①「四大心情圏と」

家庭盟誓の3節は、堕落していない本然の世界のことを語っています。本然の世界に帰るのです。幼児が成長したのちに結婚をするということ、これは、夫婦の位置を尋ね求めていくことであり、父母の位置を尋ね求めていくことです。神様と一体になる位置を尋ね求めていく道です。四大心情圏の完成は、人間完成に向かって私が行かなければならない道です。(283-80,1997.4.8)

 

エデンの園において、アダム家庭は、神様が理想とする真の愛の家庭でした。見えない無形の存在全体を表すための創造だったのです。神様と人間は、真の愛を中心として主体と対象の関係でした。神様の心中にある無形の子女、兄弟、夫婦、父母として、真の愛の実体完成を望んでアダムとエバの二人を創造したのです。それは、神様が実体として子女の真の愛の完成を願い、実体家庭の兄弟として、実体の夫婦として、実体の父母として、神様の真の愛の相対として完成を願われたからです。
父子関係の真の愛は縦的であり、夫婦の真の愛の関係は横的であり、兄弟の真の愛は前後の立場として、球形の真の愛の理想を願われました。すなわち縦には上弦・下弦、横には左弦・右弦、前後には前弦・後弦を全体に連結した一つの中心点で、統一は成されるのです。その点が、球形体の中心点になるのです。(259-44,1994.3.27)

 

いつも四大心情圏の子女、兄弟、夫婦、父母が一体を完成するのですか。神様を中心として人間が結婚し、初愛を結ぶ場がすべての完成の結実点であり、中心になるのです。したがって、結婚は、天地人の合德であり、縦横、左右、前後、全体を完成することです。結婚は、真の子女、兄弟、夫婦、父母理想の真の愛の完成地なのです。それゆえに、アダムとエバの夫婦は、神様が最も愛する実体対象の第二先祖であり、そして、第二創造主の位置に立ったので、神様が第一創造主として感じる全体を相続して、子女、兄弟、夫婦、父母の位置で、神様の代わりに喜びを感じ、第一創造主の立場を体恤するための子女の繁殖が、第二創造主としての喜びなのです。ここで神様は第一創造主であり、アダムとエバは第二創造主、アダムとエバの子女は第三創造主の立場になります。第一、第二、第三創造主、すなわち神様、アダムとエバ、子女は、四位基台を中心とした公式的な範疇となり、全人類が従わざるを得ない存在の根本原則になるのです。
このように、アダムとエバを中心として見るとき、上下(父子)が連結すれば左右(夫婦)、前後(兄弟)が連結して家庭完成するのです。この場は、神様を求めて一人一人の心身が統一された場であり、男性と女性が統一され、神様を中心として安着できるのです。神様とアダムとエバと子女が統一された基盤になることによって、平和と自由と幸福と希望が結集する基地になるのです。(259-42,1994.3.27)

 

アダムとエバをして、有形実体の第二創造主の位置で、実体的第三の創造主を刺激的に体恤するようにしたのが、アダムとエバの子女繁殖なのです。こうして、代々子女、兄弟、夫婦、父母の四大心情圏を体恤する基盤が家庭です。家庭は、すべての真の愛を完成させる基地です。そして、家庭は、神人愛一体を成して天地を所有できる完成の出発が可能なのです。すなわち、理想的子女、兄弟、夫婦、父母が出発した源泉地になるのです。
ここにおいてのみ、心身一体の男性と女性が出てくることができ、また理想的男女一体を完成した夫婦を見ることができ、理想的父母の出発ができるのです。また、真の愛を中心として、子女、兄弟、夫婦、父母を完成できるモデルが想像されるのです。(259-42,1994.3.27)

 

人間は、誰もが父母、夫婦、兄弟、子女の、この四大原則の中で生きるのです。人間の息子、娘である以上、誰もがこの過程を経なければなりません。誰かの娘にならなければならず、誰かの息子にならなければなりません。息子、娘が大きくなって兄弟となるのです。兄弟は何になるのでしょうか。学ぶのです。母と同じように、また父と同じようになるのです。アダムとエバも兄弟であり、夫婦となり、そして父母になるのです。同じです。
ですから、妻というものは妹です。エバは妹です。夫は兄です。そして、神様の前には息子、娘です。神様の息子、娘として、男性は男性の行くべき道があり、女性は女性の行くべき道があります。学校を経て、男性の道理、女性の道理を果たし、父母に似ていくのです。父と母と同じように結婚するのです。(263-57,1994.8.16)

 

家庭盟誓の第3節では、アダムとエバが堕落していない天国のテキストブックの内容が出てくるのです。誰でも、そのことを完成しなければいけないのです。直後、その目標を中心として一体化させることにより、霊界にも引っ掛からず、地上にも引っ掛からない解放の家庭になるのです。そこから幸福と平和と理想の世界が出発するのです。地上天国と天上天国が始まるというのです。
このように見るとき、四大心情圏とは何でしょうか。四大心情は別々になっているのではありません。アダムとエバが結婚式をする、そこにすべての実が結ばれるのです。そうなれば、神様の完成と同時に、神様の赤ん坊の種から兄弟完成、夫婦完成、父母完成の場で、アダムとエバも子女から兄弟、夫婦完成、父母完成を成し、アダムの息子、娘もそのような位置で完成するのです。
このような3代創造主の基準をこの地上に備えることができなかったのが堕落です。(264-195,1994.10.9)

 

人間は、誰もが息子、娘として生まれ、兄弟として大きくなり、夫婦となって父母になっていくのです。これは、人間において必然的な公式過程です。これを経ることができなかった人は、あの天上世界に行って不幸なのです。夫の愛を知らない人、父母の愛を知らない人、また兄弟の愛を知らない人、子女の愛を知らない人は、神様の近くに行けません。ですから、統一教会では、四大心情圏を主張するのです。(263-57,1994.8.16)

 

四大心情圏とは何ですか。子女の心情圏、夫婦の心情圏、父母の心情圏です。家庭においては、おじいさんが神様の立場において、横的なアダムとエバは、完成圏において垂直な神様と直接連結する立場において、自分の息子、娘は、未来の世界を代表する立場にいるのです。過去、現在、未来の三大王権を相続する基盤が私たちの家庭だということを、はっきりと記憶しておかなければなりません。このように、おじいさんが神様の位置に立っているでしょう? それで、おじいさんは家庭において王です。そして、自分の子女は、未来の天国を相続する王子と王女なのです。(235-30,1992.8.24)

 

家庭盟誓の3節とは何でしょうか。天国のテキストブックです。アダムとエバが完成し得なかったものが四大心情圏です。息子の完成の終着点、兄弟の完成の終着点、夫婦の完成の終着点、父母の完成の終着点が結婚生活です。結婚生活をして神聖な息子、娘を生まなければなりません。それが結実です。父母が子女を愛することは、千年、万年変わりません。結婚した夫婦の位置というものは、とてつもない位置です。
歴史時代において人類が望んできた子女としての希望峰が花開く位置であり、兄弟として花開く位置であり、夫婦として花開く位置です。そして、夫婦として愛した神様が創造を始められたように、息子、娘を生むことをもってアダムとエバが創造を開始するのです。それで、実体的創造主の立場となり、私を中心として平面的創造主の立場から息子、娘を生むのです。第三創造主をつくるのえす。それが子女なのです。(263-148,1994.8.21)

 

夫婦の位置は、神様の家庭において神様と子女が一つになった位置であり、兄弟が一つになった位置であり、夫婦が一つになった位置であり、父母が一つになった位置です。四大心情圏を中心として見る時、夫婦の位置は自分を完成させてくれる絶対的な位置なのです。
したがって、夫は、妻に理想的な神様の息子を迎えさせる位置であり、天の兄を迎えさせる位置であり、天の夫を迎えさせる位置であり、天の父を迎えさせる位置なのです。そして、妻も、夫にとってこれと同様の位置に立つようになるのです。
このような夫婦は、神様が体恤されたのと同じように、子女を生み、その子女を通して自分たちが成長してきたすべてのことを、実体的に体恤することによって喜びを感じるようになるのです。(259-45,1994.3.27)

 

四大心情圏とは何ですか。子女たちの願いは何ですか。子女たちも、願いは愛の道を尋ね求めていくことです。兄弟たちの願いも愛の道を尋ね求めていくことです。また、夫婦の願いも愛の道を尋ね求めていくことです。父母の願いも愛の道を尋ね求めていくことです。愛の道を尋ね求めていくのですが、四大心情が愛の道を尋ね求めていって定着する所がどこですか。家庭の愛です。(273-24,1995.10.21)

 

縦的な神様の心情圏においては、四大心情圏が完成されなければなりません。子女の心情圏の完成、兄弟の心情圏の完成、夫婦の心情圏の完成、そして父母の心情圏の完成です。アダムとエバがそのように完成していなければならなかったのです。それゆえに、縦的な四大心情圏を完成し、神様の悲しみを解放しなければなりません。
家庭において、天国を創造した立場にいる人がおじいさんです。家庭において、王と王妃は自分のおじいさんとおばあさんだという事実を、皆さんは知らなかったでしょう? これからは、天国を相続する基盤が家庭だということを、はっきりと記憶しておかなければなりません。
縦的な四大心情圏を実現できる基盤が私たちの家庭なので、その家庭においてどれだけ愛する生活をしなければならないか、今はっきりと分かったでしょう。(235-30,1992.8.24)

 

神様の愛は絶対的なので、夫婦は別れることができないのが天理原則です。このような原則を失ってしまった堕落した人間世界を再び復帰して、本郷に帰らなければならないのです。そのようにすることによって、世界平和の目的が達成されるのです。そうして、家庭天国は国家天国に、国家天国は世界天国に、また天上天国に完全解放を見て平和の世界へと展開するでしょう。
結婚して夫婦が真の愛をなす位置は、神様と人間の愛と、生命と、血統の根源となる王宮の位置であり、理想のための地上天国と天上天国の出発地です。
こような真の愛によって結実した子女は、真の愛を中心とした夫婦一体を完成し、神様に侍って暮らす家庭となり、平和と理想の出発基地になるのです。そして、半分である男性と女性は、一体となって神様の相対となり、神様の理想愛を完成させるようになるのです。
すなわち、真の愛を中心として、神様が人間を無限の価値ある者として完成させることによって、神様もその真の愛の完成を御覧になり、神様の創造理想である永遠の理想愛が宿る家庭理想を立てて、理想世界を完成しようとされるのです。(259-45,1994.3.27)

 

アダムとエバは、息子、娘を中心として、縦的な面において四大心情圏を成し遂げなければなりません。また、家庭は、縦的なものが横的に展開したものなので、神様を中心として3段階の伝統を受け継がなければならないのです。現在は父母、アダムとエバが中心です。過去は神様の立場であり、それから息子、娘は未来の立場です。このように、三大王権の伝統を受け継ぐべきなのが、私たちの家庭だったということを知らなければなりません。このように生きた皇族が、永遠の国の民族に入っていき、永遠の国の皇族に入っていくのです。そこが天国です。真の父母の位置が、正にそのような位置です。今日、真の父母が現れることによって、四大心情圏と三大王権が完成するのです。
また、父母がセンターである以上、父母様は全世界の人類の家庭を代表する王と同じ立場に立っているので、ここに所属した後代は、その王権を受け継いだ子女だということも同様の結論です。天国でも、今までイエス様が王の振る舞いをしましたが、父母がいなかったのです。今から先生が行くことによって、父母を中心として新しい王権が設定され、地上にもそのようになるというのです。それで、見えないプラスと見えるプラスが一つになるのです。心と体が一つになるのです。(235-231,1992.9.20)

 

父母は、神様の代わりに、実体父母の立場から子女を神様の子女として養育するのです。そのようにすることによって、目に見えない無形の神様が子女を養育したことを、私が実体的に感じるのです。神様も、そのようにしながら大きくなられたのです。神様も子女の時代、兄弟の時代、夫婦の時代、父母の時代を通じて発展してこられたのです。
自分を中心として自分の息子、娘を生んで育てながら、目に見えない神様の過去の歴史、すなわち目に見えない神様の幼児時代の第一創造主、無形の創造主の姿を見るのです。第二創造主、すなわち目に見える創造主の立場から幼児を育て、兄弟として育てて夫婦にすることは、神様がアダムとエバを息子、娘から兄弟として育ててきたのと同じようにして、無形の内的なすべての実相をアダムとエバを通して、平面上で実体的に見るためです。これが自分の息子、娘です。(263-148,1994.8.21)

 

四大心情圏はいつ完成するのでしょうか。息子、娘がいつ完成し、兄弟がいつ完成し、夫婦がいつ完成し、父母がいつ完成するのでしょうか。それは、結婚するその時です。結婚するその時に、子女の愛と兄弟の愛と夫婦の愛、三つの愛が結実するのです。地上でそのようになるのです。父母は、天上にいます。アダムとエバの父母は、天上にいるのです。この三つの愛の基盤の上に父母が立つのです。
このように生まれて、大きくなり、父母になったので、その父母である皆さんは、赤ん坊を生まなければなりません。自分の後代を生まなければなりません。後代とは、神様がアダムとエバを創造したのと同じように、第二創造主として息子、娘をつくるのです。第一創造主のようにつくればよいのです。第一の創造は、縦的創造主なので、縦的柱が二人で合わなければなりません。横的基準は無限に上がっていくのです。ですから、縦的基準は無限に広くなって円形が、無限の面積が球形に展開するのです。
ですから、父母は天の代わりをするのです。子女と兄弟と夫婦は地の代わりをします。夫婦を中心として一つになるとき、絶対基準が一つになるのです。それで、アダムとエバの完成は、神様の創造理想として願ったすべてのものが完成するのです。それが何ですか。愛の対象を必要とするのです。(263-57,1994.8.16)

 

四大心情圏の完成は、神様を中心として、過去、現在、未来の表出化された対象が愛によって結実することです。その位置は、結婚して夫婦が愛によって一体となることです。ですから、一体となるその位置は独りではできません。神様を中心としなければなりません。神様が介在していってこそ、夫婦を中心としたところに王の位置が出てくるのです。そこにおいて、愛の一体が成されなければ王権が生じません。王権とは何かというと、王と女王のことですが、縦的な神様が介在して、初めて王権が生じるのです。
そのようになって、初めて神様自体が、地上に生まれたばかりのアダムとエバと完全に一つになるのです。これが一つとなり、息子、娘を横的に展開させることは、すべて同じ一つの四位基台を成すのと同じです。3人の息子がいれば、その息子たちの四位基台は、同じモデル形態とみなすのです。そのようになれば、その価値は、アダムとエバの家庭と同じです。種というものは価値が同じだというのです。(270-258,1995.7.16)

 

2代目の創造主の基準は約束されていますが、3代目の創造主である息子、娘、孫を見ることができなかった、ということを知らなければなりません。皆さんが孫にならなければならない、ということを知らなければなりません。その孫は、第一の目に見えない神様と第二の神様が育ってきたすべてのものを再現させ、神様も喜び、父母も喜ぶことができ、自らの過去の全体歴史を展開させて、二つの愛の世界を感じさせることができる存在です。そのような立場に立ったものが、アダムでもなく、神様でもなく、孫なのです。それゆえに、神様も息子、娘を崇拝されます。神様も孫を崇拝されるのです。ですから、アダムも自分の息子、娘を崇拝しなければならないということです。息子、娘を誤って育ててはいけません。ゆえに、皆さんの家庭において堕落した子供が生じれば、家庭の脱落という、途方に暮れるような事態が起きるということを知らなければなりません。
四大心情圏と三大王権を完成しなければなりません。おじいさんは、神様の代身です。お父さんは、二世の中心になっているので、この世界の家庭の王になるのです。父と母に、国王と皇后のように侍らなければなりません。そして、おじいさんに、神様のように侍らなければなりません。それで、二つの愛を受け、神様の代わりに父母の二つの愛を受けることによって、孫の時代に入っていけば、地上天国と天上天国の拡大世界へ越えていくのです。(264-195,1994.10.9)

 

目に見えない良心をもって、アダムとエバを愛していたところから、目に見える実体をもって、アダムとエバの愛する息子、娘を愛するようになったのです。ゆえに、神様とアダムとエバが孫を愛する位置は異なります。それゆえに、結実するのです。二重になるので、結実が展開するのです。正、分、合です。
正から分かれ、神様がアダムとエバを創造される時に、子女から兄弟、夫婦を経て父母に上がってきたのと同じように、ここでも子女の愛、兄弟の愛、夫婦の愛を経て、父母の愛へ上がっていかなければなりません。ですから、父母の愛は、必ず縦横が連結されなければならないということを、はっきりと知らなければなりません。
それゆえに、天と地に縦的な基準が起きるのです。その次には、父母を中心として、ずっと拡大されていくのです。すべての歴史は、父母を中心として発展していきます。これが公式発展です。父母を中心とした家庭形態をもって発展していくのです。(270-258,1957.7.16)

 

神様も成長してこられました。実体として創造されたアダムとエバが、子女、兄弟、夫婦、父母となることによって、無形の心の中にある子女、兄弟、夫婦、父母を第二のご自身として体恤されることによって、真の愛の理想を完成した神様として、無限な喜びを感じられるのです。
私たち人間も、神様と同じ喜びを感じるために、誰もが子女、兄弟、夫婦、父母の位置に立つようになります。人間は、誰もが四大心情圏を中心として家庭を形成するので、家庭は、理想の心情圏を体恤するための基地となるのです。
私たちにおいても、神様のように実体の四大心情圏を体恤する者だけが地上天国や天上天国、どこでも一つになることができます。そのような理想的人間になるために、家庭を望むようになるのです。それゆえに、人間は、誰もがみな本然の家庭を探して、愛のすみかを復帰しなければなりません。(259-44,1994.3.27)

 

皆さん夫婦は四大心情圏、三大王権を成し遂げなければなりません。そのようになれば、霊界から地上まで、いつでも思いのままに往来することができるのです。(253-71,1994.1.7)

 

四大心情圏の完成は、結婚して愛を中心として一つになることによって可能です。もしこれが壊れれば、子女の心情圏の未完成、兄弟の心情圏の未完成、夫婦の心情圏の未完成、父母の心情圏の未完成となるのです。霊界に行くには、このような心情圏を完成していかなければならないのですが、堕落したがゆえに、これまでその心情圏を完成したことはありません。それゆえに、蕩減復帰しなければならないのです。(249-289,1993.10.11)

 

四大心情圏は、夫婦によって愛の一体を成したところで結実し、三大王権は、アダムとエバが息子、娘を生むことによって初めて完成するのです。息子、娘を生んだのちにおいて初めて三大王権が完成するのです。霊界を代表しているのは、おじいさんを代表した神様であり、アダムとエバは現在を代表しています。過去、現在、未来です。現在を代表したアダムとエバを中心として、未来を代表した息子、娘が出てくるのですが、「正」から分かれたものが合わなければならないのです。(270-258,1995.7.16)

 

私たちの地上生活は、そのまま霊界に移っていくのです。それを知らなければなりません。それでは、霊界に行って、どのように横的に連結するのでしょうか。私の家庭で感じたものが宇宙の家庭で感じる、そのような世界に入っていくのです。世の中で縦的父母を中心として、もちろん神様圏を中心としての縦的父母ですが、横的父母を中心として家庭において生活したのちに永遠の縦的世界、父母の世界へ行くのです。その世界は天国なので、それは1代ではありません。数千代がすべて入っていくのです。
この世において、神様を中心としておじいさん、父母、自分の息子、娘と暮らしていたことを拡大させた世界なので、そこに入っていって暮らそうとすれば、地上において、姉として、妹として、それから妻として、母としての責任、また兄として、弟として、夫として、父として、一家庭において感じた責任を横的に感じることができる因縁ができていなければなりません。そのようになって、初めて和するのです。(247-308,1993.6.1)

 

皆さん、このような話は初めて聞いたでしょう? 四大心情圏と三大王権を復帰し、皇族の愛をもっていくべき祖国が天国です。死んでみてください。いくら優秀な人であっても、ここに引っ掛かるのです。その時になって「文総裁の言うことを聞いていれば良かった!」と後悔しないように、早く決定して祝福を受けてください。それが最も早い解決方法です。そのようにしながら学ぶのです。
男性と女性が和合して、失ってしまった天国の家庭を取り戻し、神様を王として侍らなければなりません。ですから、おじいさんは神様の代身です。おじいさんを神様の代身として侍らなければなりません。自分の父母は、50億人類の家庭を中心とした王です。その息子、娘に対しては未来の王のように侍らなければなりません。神様のように、現代家庭を代表した王のように侍る父母の道理を受け継ぎ、千代、万代にその道理を残していく世界が地上天国になるのです。アーメン!(239-76,1992.11.23)

 

②「三大王権と」

イ)三大王権は創造理想の基本型

 

本来、アダムが完成すれば天国の父が完成し、エバが完成すれば天国の母が完成し、そして家庭の主人になれば、家庭的天国の王権が生まれるのです。したがって、アダムとエバは個人的王であり、家庭的王であり、氏族的王であり、民族的王であり、国家的王であり、世界的王になるのです。(201-130,1990.3.27)

 

神様は天上の王であり、アダムは地上の王であり、アダム息子は天上と地上の王として育つのです。ある人に、「あなたの家庭はどのような家庭になることを願いますか」と尋ねれば、「私のおじいさんも王になり、私の父も王になり、私も王になることを望みます。それが人間の最高の欲望です」と答えるのです。皆さんは、三大王権の息子、娘だということを知らずに生きています。三大王子になるためには、おじいさんを天国の王のように侍り、自分の息子、娘を王子のように侍ることができなければなりません。そのような家庭の出発こそ、神様の理想を中心としたアダム家庭の出発だったのです。そこにはアダムの国があり、アダムの世界、アダムの天地がすべて内包されているのです。(280-167,1996.11.24)

 

アダムとエバは、神様の息子、娘でしょう? 神様の息子、娘なので、天国の王子であり、この地上の王子なのです。天国の王子であると同時に、成長すれば地上の王となるのです。王孫です。それゆえに、天国の王宮における法度を守り、その道理をすべて実践し、神様の愛を中心として縦横、前後、左右に一つの理想的なモデルとなるのです。
東に行こうと、西に行こうと、南に行こうと、北に行こうと、前に行こうと、後ろに行こうと、どこに行こうと理想的なモデルとなるのです。なぜかというと、この中心の位置に立っているからです。その位置というものは、中心を中心として東西南北、上下関係、どこにおいてもすべての核となるです。そのような立場を見るとき、どこに行こうと、皆さんは模範とならなければなりません。(226-258,1992.2.9)

 

おじいさん、おばあさんとは何でしょうか。天国が派遣した全権大使です。ゆえに、おじいさん、おばあさんを神様のごとく侍らなければなりません。自分の父母は、現在の50億人類の家庭の王であり、自分は未来の王権の伝授を受けようとする王子、王女です。そのような伝統をもっています。
それでは、人間の目的とは何でしょうか。天国の過去の王権、現在の王権、未来の王権を伝授してもらうために生きるのが人間の目的です。ですから、みな王になりたいし、女王になりたいのでしょう? そのような主流思想を基盤として、ここに相対的な兄弟の心情圏の国民となるのです。これは、直系の長孫(注:最初に生まれた孫息子)を中心として王族に、千年、万年継承するのです。(228-282,1992.7.5)

 

本然の理想家庭は、天父王、すなわち天国の王であり、地父王、すなわち地上の王です。天国の王であり、地上の王ということです。それゆえ、王子になるのです。その理想家庭とは何でしょうか。過去は神様、地上は現在であり、子女は未来の王子になります。天父王は神様の位置であり、地父王は父と母の位置であり、子女は王子であり、息子、娘の位置になるのです。その3代を家庭として見れば、おじいさんは神様の代身であり、地父王は父と母の家庭を代表し、息子、娘は王子、王女となるのです。この3時代は、すべて王権を代表した代表者ということになります。おじいさんは過去を意味し、父母は現在を意味し、息子、娘は未来を意味するのです。これらが連結して、過去、現在、未来まですべてが入っていくのです。(219-244,1991.9.8)

 

四大心情圏と三大王権を完成した家庭が、理想的な家庭です。それで、おじいさんは神様と同じであり、父母は世界家庭の王であり、自分自身は天上と地上の王権を継承する、未来の王です。神様は天国の王権であり、父母は地上の王権です。息子、娘はこれを相続する王です。このような三大王権が結実しなければならない所が私たち理想家庭です。(239-185,1992.11.24)

 

おじいさんは、過去を代表しているので、天国の特使として送られた家庭の天国大使です。父と母は、現在の地上天国の王です。孫は、父の愛を受けることができるのであり、おじいさんの愛も受けることができます。アダムとエバは、神様の愛しか受けることができませんでした。アダムの愛を受けることができる存在がいなかったのです。神様も1代しか愛することができませんでした。2代目の孫まで愛さなければならないのです。
そこから拡大していくのです。3代が一つの範疇です。それで、おじいさんを神様のように侍らなければならず、父と母を世界の王のように侍らなければならず、孫を未来の天国と地上天国の王のように侍らなければなりません。二重になるのです。3代は、おじいさんの愛と父母の愛を受けることができます。二重になるのです。ここから、地上天国と天上天国が展開していくのです。(266-147,1994.12.22)

 

おじいさんとおばあさんは、神様の代身として振る舞わなければならず、父と母は、世界の大統領の代身として振る舞わなければならず、その息子、娘は、天国の王のごとく、王子、王女として振る舞いながら生きなければならないというのが家庭の理想であり、創造された神様の愛の本来的な家庭です。
家庭は天国の王宮であり、その構成員は天国の王族を代表するのです。おじいさんは、神様から見れば王子、王女の代表です。父母は、すべての国家世界の王子、王女の代表です。誰もがみな、そのような欲望をもっているでしょう? 全く同じです。
子供たちは、未来の全宇宙の王子、王女の代表です。これほど価値のある場所のセンターが私たちの家庭です。本当に誇らしいことです。このような素晴らしい理論基盤の上に私たちが立っているということは、本当に貴いことです。「私は中心家庭として、理想的夫婦の代表的な家庭であることを自負します」と、このように言うことができるようになる時は、未来のあらゆる万物まで、すべてが歓迎するのです。そのような価値の家庭、歴史的家庭の背後が分かりますか。これがまさしく、神様が創造された理想家庭の組織です。皆さんは、その位置まで行かなければなりません。神様は、おじいさんの位置です。その場に行けば、誰もがその前で敬拝するのです。(216-299,1991.4.14)

 

おじいさん王権時代、それから父王権時代だけなく、天国王権時代と地上王権時代を一つにした統一的な理想が三大王権です。おじいさんは1代で、父は2代です。2代にしかなりません。3代になりません。孫がいて、父の愛とおじいさんの愛を受けなければならないのです。
本当に不思議です。先生も息子、娘を生んで育てましたが、孫が友達です。友達になりました。年を取れば取るほど孤独になり、環境が変化し、縮んでいくのです。ですから、孫と結託するようになるのです。
それで、それが一人のおじいさんも完成し、父も完成し、このようにして一つの種になります。ですから、てっぺんがここまで連結すれば、すべて連結されなければならないというのです。2種類が連結してこそ、これが一つの種になるのです。それで、アダム家庭の息子、娘を中心として、その一つのモデル型を中心として、直系の王孫を中心として横的に連結し、家庭が横的に拡大されるのです。三大心情圏を体恤した種にならなければ、拡大は不可能です。(283-79,1997.4.8)

 

神様は、アダムとエバが堕落することによって、3代の位置に立つことができませんでした。2代目で堕落したのです。ですから、今、アメリカの家庭において最も悲惨なこととは何でしょうか。おじいさんとおばあさんが孫に会うことができない、ということです。おじいさんは、幼児から成長しておじいさんになったので、幼児に帰っていかなければなりません。
その友達が誰かというと、孫です。年を取ればぼけるでしょう? ぼければ幼児のようになります。幼児のようになっていくのです。健忘症が出てくるようになれば、言葉もすべて忘れてしまうでしょう? それゆえに、一つにならなければならないのです。おじいさんになってみると、自分の息子、娘よりも孫のほうがもっとかわいいのです。慕わしいものが自分の息子、娘ではなく、孫なのです。そのようなものです。ですから、アメリカの年を取った人々は、どれほど悲惨でしょうか。(266-147,1994.12.22)

 

おじいさんを愛し、尊敬することは、過去をすべて受け継ぎ、過去の世の中を学ぶことになるのです。父からは現在を学ぶのであり、子女を愛し、子女を貴く思うということは、未来を学んでいくことです。おじいさんとおばあさんを通し、父母を通して何を受け継ぎ、何の血統を受け継ぐのかというと、真の愛です。真の愛を受け継ぐのです。おじいさんとおばあさんは年を取っていますが、その二人は真の愛で一つになっていて、父母が一つになっているので、私たちもそのようになり、未来を受け継ごうというのです。真の家庭にならなくては、絶対に未来を受け継ぐことはできないということを知らなければなりません。
家庭のこの3代を見るとき、それは宇宙を見るのと同じです。宇宙の愛は、神様から全体の歴史、現在と未来を代表した真の家庭にあるのです、真の家庭でおばあさんを愛し、母を愛し、姉を愛して……。おばあさんがいなければ不安定です。おじいさんがいなくても不安定であり、どの人がいなくても同様です。このようになってこそ、そのまま天国に移っていくのです。祖父母、父母、子女がそのまま天国に行くのです。
真の祖父母を愛し、真の父母を愛し、真の子女、真の家庭、真の国家、真の宇宙を愛した人が天国に行くのです。その模型の教科書が家庭です。
これを思う時に、神様のことを思えば永遠の未来になるのです。神様を愛しながら「私の愛は未来のために行きます」と言うとき、永遠の未来になるのです。(162-140,1987.4.5)

 

今から地上天国時代に入っていくので、私の家庭は、王の家庭となるのです。ですから、どれほど模範的にならなければならないでしょうか。王が自分勝手に生きられますか。王と王妃、王子や王女たちは、その国の法をすべて守らなければなりません。それだけでなく、王宮の法もあります。法の中に王宮法があるのです。
宮殿において貴族たちが暮らしていくための法があるでしょう? イギリスでも韓国でも、王の血筋を引く者たちは、どれほど暮らしにくいでしょうか。(232-326,1992.7.10)

 

先生はその道、その復帰の道をすべて歩んできました。そのようにしてみなければ、天国を意識できません。皆さんは、天国を治める王の位置に上がっていけません。女王に侍ることを知らずに、どうして男性の王になれますか。そうではありませんか。(232-331,1992.7.10)

 

先生の教えは、歴史の最初であり、人類の希望の始まりであり、幸福と平和の始まりです。天国のあらゆることの出発なのです。したがって、先生の在世時に因縁を結んだ皆さんの家庭は、皇族圏に立つのです。間違いなくこのような生活をした場合には、その完成の程度に比例した基準の霊界に行って暮らすようになるのです。自分とは関係ない話だと思ったなら、大きな誤算です。
皆さんの家庭は、世界最上の欲望を完成できる立場にいるのです。家庭の希望は、おじいさんが王であり、3代すべてが天宙の王の立場に立つことです。これ以上の希望はありません。人間の欲望を完成させた最高の頂点に立てる自分たちであることを、新たに確信しなければなりません。(249-111,1993.10.8)

 

ロ)三大権・父母権・王権復帰

 

アダムとエバは、人類の父母であると同時に万国の王です。アダムとエバが堕落して、今日、私たち統一教会でいう三権限を失ってしまったというのです。
人間の中で、アダムは最初の息子、長男です。長子権をもったというのです。その長子とは何かといえば、父になるのです。父母になり、そのあとには王になるのです。三大権限とは何ですか。一つは長子権、その次には父母権、その次には王権です。三大権限を与えられるために、私たち人間が生まれました。(273-223,1995.10.29)

 

三大王権には、必ず第一創造主、第二創造主、第三創造主の概念が入っていなければなりません。この概念が入っていなければ、三大王権は出てきません。ですから、神様は過去の先祖であり、アダムは現在の先祖であり、アダムとエバの息子は未来の先祖です。先祖の概念が入っていなければなりません。その概念が入っていなければ、三大王権が出てこないのです。それから、皇族圏は直系を中心として、相対的関係をもって、そのままついていくのです。(270-287,1995.7.16)

 

復帰歴史の総合的な結論として、長子権復帰、父母権復帰、王権復帰、皇族圏復帰です。長子権復帰の目的は、父母権復帰です。父母権復帰の目的は、王権復帰であり、王権復帰の目的は、皇族圏復帰です。これが四大心情圏です。おじいさん、父、自分たち夫婦が、三大王権を象徴します。おじいさんは過去を象徴し、父母は現在を象徴し、自分たち夫婦は未来を象徴します。そして、おじいさんは霊界の特権大使として自分の家庭に送られた方なので、おじいさんの言葉に絶対服従する家庭は繁栄します。(249-306,1993.10.11)

 

救援摂理歴史は、カイン、アベルが一つになって母を取り戻し、父を取り戻す歴史です。失ってしまったので、これを取り戻さなければすべてのものは無駄になるのです。母を取り戻し、父を取り戻したのちには、家庭を取り戻すのです。そのようにすることによって、永遠の理想家庭をこの地上で成し遂げるのです。
最初は長子権復帰であり、2番目は父母権復帰です。これが一つになって初めて王権を復帰するのです。本来、アダム家庭は王宮です。アダムとエバは王と皇后なのです。男性は天を象徴し、女性は地を象徴するのですが、二つの世界の王権が堕落しないで完成していたならば、理想的な家庭になっていたはずです。それがアダム家庭の理想です。その次には、皇族圏です。(246-170,1993.4.11)

 

三大王権とは何ですか。おじいさんは天国の王であり、父と母に対しては地上の王として侍るのです。自分たちは未来の王です。そのようになれば、天国の王であるおじいさんの訓示と父母の訓示に、絶対服従しなければなりません。孝子の道よりも忠臣の道を行こうとするので、絶対服従しなければなりません。
アダムの息子、娘である孫は、父の愛も受け、おじいさんの愛も受けます。アダムは、父の愛しか受けることができませんでした。おじいさんの愛を受けることができなかったのです。アダムの息子は、おじいさんの愛を受けなければなりません。それで、3代になるのです。
おじいさんの愛を受けて、初めて横的に拡大されるのです。3段階を経ていかなければなりません。それが一つのモデルです。それが四位基台です。3代を連結させなければなりません。それゆえに、孫は、おじいさんの愛を受ければ、地上で天国と接するのです。天国の王孫の後継者となるのです。地上でも同じです。(283-79,1997.4.8)

 

堕落は、3代を経てきたのです。おじいさんは旧約時代であり、父と母は新約時代であり、自分は成約時代であり、今後、息子は世界時代に越えていくのです。これを家庭で連結しなければなりません。ところが、これを連結させなければならない家庭において、父母を失ってしまい、長子権を失ってしまい、王権を失ってしまいました。しかし、父母と王権は、既に備えられました。父母権と長子権、そして王権を復帰できる道を真の父母が築いておいたので、これを伝授するのです。
王権を中心としたこのような基準があるので、皆さんは氏族的メシヤです。国の王権、世界の王権、天上の王権を代表して、皆さんに氏族的メシヤの称号を付与したということは、皆さんが氏族的王であるということです。氏族的真の父母です。(210-270,1990.12.25)

 

アダムが堕落しなかったとすれば、彼が長孫(長子の長子)です。ところが、第1の(ボタンの)穴のアダムがずれたというのです。長孫権を失ってしまい、父母権を失ってしまい、天宙の王だった王権を失ってしまいました。この三大権回復運動が、正に復帰摂理の終着点だということを知らなければなりません。これが結論です。復帰摂理は、アダムが真の父母権、真の長子権をもって天上世界と地上世界の王権を回復するためのものです。私たちの人類祖先が、そのような方にならなければならなかったのです。(208-272,1990.11.20)

 

本来、堕落していなければ、私たち人類の先祖は神様の息子、娘となり、地上天国と天上天国の王子、王女になるはずでした。それは、世界的です。根源であると同時に最後です。アルファであり、オメガです。アルファから善の父母が出てくることができずに悪なる父母が出てきたので、これをすべて取ってしまわなければなりません。それゆえに、悪なる父母として始まったすべてのものを消化できる、真の父母が現れなければならないのです。(226-319,1992.2.9)

 

真の父母と一つになって伝統を相続し、皆さんの家庭が主体的伝統をもって万国を統治できる基盤となり、主体性をもつ家庭になる時、天国の皇族圏内に入籍するのです。このようにして入っていく所が天国です。天国は、誰でも入っていける所ではありません。「その道を行こう」と3代が決意しなければなりません。おじいさん、おばあさんから、父と母、夫婦、息子、娘まで、段階は四段階であり、夫婦を備えた系列は3代です。(228-295,1992.7.5)

 

最初は兄弟権復帰、2番目は父母権復帰、3番目は王権復帰です。民主世界には、王という概念はありません。民主世界は兄弟主義です。ですから平面的に見るのです。それが兄弟主義世界なのですが、兄弟主義世界では互いに争います。あなたの物、私の物としながら、争奪が繰り広げられるのです。民主主義は、闘う概念ではありませんか。与党と野党が闘い……。
その内容とは何でしょうか。王権を互いに奪おうとしているのです。大統領は何ですか。王権ではありませんか。これが行ったり来たりして、搾取するのでうまくいかないのであって、絶対的な王が現れれば問題がありません。絶対的な平和の世界が来るのです。(205-172,1990.9.1)

 

民主世界の政治の姿は闘争の体制です。ですから、私たちが父母の位置に上がっていかなければなりません。そのようにすれば闘いを止めることができます。すべての兄弟たちが父母を中心として一つになるのです。ほかに方法はありません。まず真の父母を取り戻し、そこから真の子女、真の国家、真の平和を含むすべてのものが取り戻されます。それ以外に方法はありません。(205-190,1990.9.1)

 

「神主義」は、真の父母を中心とした思想です。「神主義」は、垂直圏に属しているのですが、その垂直と平衡を合わせ、世界の形体のすべてを合わせて球体理想として現れるのです。愛は球体です。その球体はどこにおいても垂直と通じるのです。ですから、その表面は理想圏になります。
それゆえに、表面圏である世の中は、不平を言うことはできません。サッカー・ボールが転がっていって止まる時、どの面でも垂直と通じる平等な面をもっているのです。ですから、その価値観によって平等な世界、バランスの世界に到達するのです。そのことをはっきりと知らなければなりません。(218-347,1991.8.22)

 

「神主義」を中心として統一するのです。真の父母は家庭の王です。家庭は、ほかの様々な家庭と交わることによって自動的にできます。
そのようになれば、氏族の王が出てきます。また、氏族は、ほかの様々な氏族と合わさって民族となり、民族の王が出てくるのです。国家、世界、天宙も同じです。このように、王たちが連結して神様までつながるのです。ですから、神様は、王の王になるのです。(205-189,1990.9.1)

 

③皇族圏を完成することを

イ)天国は愛の皇族圏が行く所

 

天国は、神様の愛を中心として王子、王女となり、王と皇后の愛を受けた皇族たちが入っていく所です。今日、キリスト教では、「イエス様を信じて天国に行くのだ」と言っているでしょう? どのようになるか、行ってみなさいというのです。文総裁の言っていることが正しいか、正しくないか、行ってみれば分かるはずです。それは、理論に合っていません。今までのすべての宗教は、理論に合っていないのです。(237-172,1992.11.16)

 

アダムとエバは誰ですか。神様が被造世界の王だとすれば、アダムとエバは、その王の愛の相対者であり、皇族圏を相続する皇太子です。王子、王女です。堕落していないアダムとエバはそうだというのです。全宇宙の大王であられる神様を中心として生まれた長男と長女が、アダムとエバだったということをはっきりと知らなければなりません。(229-57,1992.4.9)

 

天国に入っていくことができる人々は、神様の愛の直系子女であり、天国の王孫として……。神様の前に王子、王女の門を経なければなりません。天国はどこでしょうか。王孫として、皇族として行く所です。この地上で模範的な兄弟の友愛の直系子女と傍系的子女となり、模範的な一つの一族と国家を形成した立場で、皇族の名誉をもって生きたのち、そのまま移動していく所が天国です。(236-204,1992.11.8)

 

今から皆さんは、真の愛を中心とした皇族にならなければなりません。アダムが直系子女とすれば、傍系子女であるその兄弟や姉たちは、すべて民となるのです。それゆえに、天国の王子、王女の愛を備え、その権威と威信を堂々ともち、生涯の路程において足どりも堂々と威信をもって入っていかなければならない所が本郷の国、天国だということを知らなければなりません!(220-219,1991.10.19)

 

世界を愛さなくては、入っていくことができません。世界が私のものであり、世界の人類が私の一族だといって愛してこそ、入っていけるのです。神様の代わりに、彼らの痛みを私の痛みのごとく感じることができる位置に立つことができなければ、天国の王子、王女となることはできません。神様はそのようなお方です。そのような方が、王子、王女の位置に立つことができなければならないのです。それで、長子権復帰、父母権復帰、王権復帰です。その次には、皇族圏復帰です。
最後にこの門をすべて通ることなくしては、本然の世界で神様と出会うことはできません。先ほど話した根を探し求めていって結果が一つとなり、すべてのものが自由天地で循環するにあたって、衝突することなく歓迎一色で自分を迎えてくれることができるのかというのです。天上世界に行こうと、地獄世界に行こうと、その人が通り過ぎればみな頭を下げるのです。(253-322,1994.1.30)

 

長子権復帰ができなければ、父母権復帰ができません。本然の兄弟を失ってしまったので、再び取り戻したその基盤の上で父母の位置に上がっていくのです。復帰は反対に行くのです。父母を取り戻したのちに父母、すなわちアダムとエバが王になるのです。氏族を中心とした王権、王権を中心として傍系的な血族が広がり、一族が広がることによって皇族圏が広がっていくのです。これが復帰摂理の全体の結論です。これは伝統的結論なので、誰もがこのようにならなければなりません。そのようになってこそ、真の父母の息子、娘になるのです。(246-146,1993.4.7)

 

四大心情圏と三大王権を、私たちの家庭で成し遂げなければなりません。これを完成した人々は、今日、イエス様を信じる必要はありません。先生も必要ありません。そのまま、神様の玉座の前に直行するのです。そのようになれば、神の国の皇族圏が始まるのです。皇族圏が始まろうとするならば、このように生き、今後、先生の息子、娘と同じ血統にならなければなりません。何の話か分かりますか。先生の息子、娘と姻戚関係を結んでこそ、皇族圏を連結させることができるということです。(238-48,1992.11.19)

 

完成した家庭とは、何を中心として築かれるのでしょうか。四大心情圏と三大王権、皇族圏の生活をすることによって初めて家庭理想、神様の創造理想が完成するのです。そして、王家にならなければなりません。王家は、王を中心として一つにならなければなりません。それで、皇族圏内で暮らしたのちに移って行く所が天国です。そこで暮らしたのちに移っていく所が天国です。(244-48,1993.1.29)

 

四大心情圏と三大王権を成したのちに皇族圏に入っていくのです。それを中心とした真の愛の位置が皇族圏の位置です。天国まで無事通過です。それが神様のアダム家庭に対する理想です。そこに真の息子と真の娘の完成があるのです。兄弟の完成がそこにあります。そこに夫婦完成と父母完成があるのです。(244-310,1993.3.1)

 

長子権復帰は父母権復帰であり、父母権復帰は王権復帰です。王権を復帰することによって皇族圏が広がるのです。皇族とは、生活舞台のことをいうのです。そのような時代に入ってきました。それで、勝利して反対に越えていくのです。越えていけば、何をするのでしょうか。家庭で失ってしまったので、家庭を取り戻すのです。(235-42,1992.8.28)

 

天国の国民、天国の氏族と国の民というものは皇族から始まるのです。したがって、本来、私たちがもたなければならない位置に帰っていこうとすれば、天国の真の愛を中心として、皇族的心情圏を体得しなくては、天国に帰っていくことはできません。そのようになっていないことが神様の恨です。神様が王子をもち、王女をもって、王子と王女を愛せなかったのが恨です。そして、王孫を中心として孫をもてませんでした。
アダムとエバが成長しながら、王子、王女として、王の代を引き継げる位置において愛をなせなかったのです。すべて中間、すなわち原理結果主管圏内で堕落してしまいました。ですから、神様の愛を中心として神様と直接話し合うことができる相手とならなかったのです。天地創造の大偉業を中心として父と息子がお互いに相談し、歴史を編成していく、そのような相談相手とはならなかったのです。(220-47,1991.10.14)

 

堕落していなければ、天地の王権と天地の父母権と天地の長子権を中心とした直系の息子、娘となって、この地上の王宮となり、天国の王宮になっていたはずです。また、そこにおける傍系的なすべての兄弟たちは、直系の王宮の伝統を横的に受けることができるのであり、これと一つになって生きた人々が天国に行くようになっていたのです。それでは、天国とは何かというと、愛を中心として、皇族の伝統を通過したその家庭と一族が入っていく所だということを否定することはできません。
それゆえに、前にいる人も、枝のほうにいる人も、同じ皇族の生活環境で生活した人が天国に行くようになっているのです。それゆえに、すべての家庭は、愛を中心とした、皇族の伝統的生活をしなければならないという結論が出てくるのです。(218-221,1991.7.29)

 

統一教会で見れば、今まで蕩減時代の歴史を歩んできました。ここで蕩減時代を歩んできました。ここで蕩減時代の歴史を歩んできた目的は何かというと、長子権を復帰して、新しい父母権を復帰して、新しい王権を復帰して、新しい皇族圏を復帰することです。それは何を中心としてですか。今日の人間世界ではありません。神様を中心として復帰しなければなりません。ある王権や、ある家庭を中心としたものではありません。神様を中心とした長子権、神様を中心とした真の父母、神様を中心とした王権、神様を中心とした皇族圏だというのです。これは、今までの人類の希望だったというのです。(230-171,1992.5.3)

 

私が求めている人は、天国の皇族です。天国の愛の皇族です。皆さんは、種にならなければなりません。種になるということは、収穫されて倉庫に入っていき、北風や冷たい雪、寒風が吹き寄せる冬の季節を越え、明くる年に南方から吹いてくる春風と春の日ざしを受けて新しい芽が芽生え、その太陽の光とともに方向を備えて自分自体内に創造力を発揮し、生命力をつくりだせる、そのような種になることです。そのような種になってこそ、生命の芽となるのです。(180-62,1988.8.20)

 

ロ)皇族圏とは

 

皇族圏とは何でしょうか。アダム家庭において、兄のカインがいて、弟のアベルがいました。アダムの息子、娘として、カインとアベルの兄弟が生まれたのです。カイン、アベルです。環境には、必ず主体と対象がなければなりません。この主体と対象が一つにならなければならないのと同じように、カインとアベルが一つにならなければなりません。一つになったその家庭を中心として、堕落した世界の家庭と一つにならなければならないのです。これが皇族圏というものです。
兄が中心者なので中心となり、自らの直系の兄弟たちは右側になり、復帰しなければならない立場にいるものは左側において、それを一つにしなければなりません。堕落したので、このようなことが起きるのです。堕落しなかったならば、アダム家庭の兄弟が一つになれば終わりです。ですから、世の中のサタン世界を救おうとするので、カインとアベルの兄弟が一つになったものをアベルとし、サタン世界をカインとして、それを一つにすることによって、長子権復帰、父母権復帰、王権復帰の基準を立て、これに弟が従順に従うことができるようになる時に皇族圏が成立するのです。
それゆえに、堕落した世界の息子、娘も、長子権の直系子女を通じて次子の立場に立ち、長子の立場に入っていくことによって、地上天国と天上世界で共に同居することができるのです。これが、皇族圏です。(270-260,1995.7.16)

 

皇族圏というのは、自分の息子、娘ではありません。堕落した世界の人たちですが、本来は堕落していない第一王子にならなければならない人たちです。堕落して悪魔にからまれ、サタン世界の長子権をもって天国を破綻させてきましたが、アベルがいくつもの恨の峠を越えて、それらを開拓し、自然屈服させることによって、長子が次子となり、次子が長子権を中心として、天地の大道を完全に変えなければならないのです。そのような場において、真の父母を中心としたこのような基盤が広がったというのです。(264-195,1994.10.9)

 

皇族圏というものは、堕落した人類を第二王子のように扱って、その本妻になったレアも、本妻のようにラケルに侍り、本妻になった者が妾と同じ位置に立たなければ、天の側に復帰されないのです。このような驚くべき逆説的な論旨があり、このように交替、遮断して行くべき道があることを、誰も分かりませんでした。
このような原則になっているので、イエス時代に来て、このようなことが起きます。長子権、父母権、王権、皇族圏を中心としたこのような基準を、イエス時代に来て蕩減復帰しなければなりません。失ってしまったものをそっくりそのまま、三角に穴が開いたのなら三角に穴を貫いて、そこを防がなければなりません。サタンがそのように侵害して被害をもたらしたので、天もサタン世界にそのような被害をもたらして復帰するのです。それが蕩減復帰です。(262-203,1994.7.23)

 

第3に入るようになれば、四大心情と三大王権と皇族圏が出てきます。これがテキストブックと同じです。それは、誰でもそのようにならなければなりません。そこの皇族圏とは何ですか。皇族圏とは、サタン世界のすべての人たちは、長子としての神様を破壊したのですが、これを救ってあげようとするのです。長子権を復帰して次子のように愛し、連れて入らなければならないというのです。連れて入る人がいるというのです。一人ではありません。それで長子権を復帰しなければならないのです。サタン世界のカインが弟になるのです。その弟がもっと多いのです。
全世界の人類がそこに入っていくのです。弟の立場にいるというのです。この長子権がひっくり返るのです。直系の子女、皆さんの息子、娘がサタン世界を連れて入っていかなければなりません。分かれていないで、連れて入らなければなりません。皆さんのお父さんもそうであり、すべての世代もそうであり、サタンが復帰される時までそれを継続するのです。皇族圏は、それをいうのです。それで、特別にそれを入れたのです。(265-253,1994.11.23)

 

本来、皇族圏はありません。これは、堕落した世界の息子、娘を、悪魔を弟にするのです。皇族に参与することができる立場に立たなくては、サタン世界のカインが天国に入っていくことはできません。
カインも、皇族圏、神様の次子の愛の圏内に入らなければなりません。長子として天を破綻させて長子権を失ったからといって、追放すると考えてはいけないのです。弟の位置に立ったので、兄と父母たちが愛さなければならない環境圏を立てて愛することによって、堕落していない天国に入っていくのです。天国には、皇族愛を受けた人々が入っていくのです。このようなモデル家庭ができましたが、残っているものとは何かというと、世の中が残っています。(267-151,1995.1.4)

 

皇族圏とは何ですか。今は、家庭しかないのに、皇族圏とは何ですか。それはカインです。カインを救ってあげなければなりません。王子の道理を代行し、誤っている世界の王権を教育し、導いていかなければなりません。カインとアベルを救って弟にし、王家のすべての伝統を教えて弟の立場に導いていってこそ、地上の後孫たちも、王孫としてあの世に入っていくことができる皇族圏に連結されるのであり、地上にいるこのすべてのカイン世界が兄弟の因縁を結ぶことができなくなれば、皇族圏は地上に残るようになります。
ですから、カインを忘れてはならないのです。自分の家庭が皇族圏になるのではありません。その家庭と自分の家庭という兄弟が一つになることによって、世の中の王権をすべて引き継ぎ、カイン家庭を弟の位置に立てて、引き連れて入っていかなければならないのです。そのことをいうのです。ここで収拾されれば、カイン、アベルが逆さまに一つになるのです。それについて言っているのです。(283-80,1997.4.8)

 

皇族圏というものは、自分の一族がなるのではありません。必ずカイン、アベルが一つにならなければなりません。そのカイン、アベルにカイン的な父母がいて、カイン的なおじいさんいるでしょう? 彼らを教育しなければなりません。それで、そのすべてのカイン圏の息子を中心つぉて、その一族のおじいさん3代が、自動的に自然屈伏できなければなりません。そして、私たちの家族が皇族圏に行けば、彼らも弟の立場で連れて入れるということです。それをいうのです。(283-80,1997.4.8)

 

 

皇族圏とは何でしょうか。これはアダムとエバの直系子女のことではありません。この堕落した世界が残っているので、皆さんが復帰されたとしても、祝福家庭を中心として、皆さんの息子、娘を中心としてカイン圏、氏族的メシヤ圏、世界カイン圏が残っているのです。それを復帰して長子の立場に立たなければなりません。サタンの反対を受けたアベルが、天の長子の立場である長子権を復帰し、昔、長子だった兄を弟にして、共に天国に入っていける、そのような責任を中心として皇族圏と言っているのです。
カインとアベルは横的に怨讐となったので、横的に一つにならなければなりません。それで、誤って逆さまになっているアベルがお兄さんになり、カインが弟となることによって、堕落していない本然の神様の息子、娘を中心として、カインとアベルの兄弟が復帰されて天国に入っていかなければなりません。それで、故郷に帰って孝子、忠臣、聖人、聖子の道理を果たし、神様が来られて成そうとされた、家庭における公式的なテキストのすべての内容を完成すれば終わりです。(266-147,1994.12.22)

 

長子権、次は父母権、その次は王権、その次に皇族圏です。皇族圏とは何ですか。神様の前で、大きな事件が起きました。どのような事件かというと、み旨を成してみると、願わなかった女性と息子、娘が生まれたのです。そして、その直系の息子、娘が生まれたというのです。ここから悲運の歴史が始まりました。今までこれを知らなかったので、収拾する道がなかったのです。
向こうの群れは50億人類なのに、こちらは息子、娘が数人しかいません。文総裁がそのような立場にいるとすれば、13人の息子、娘しかいないのです。13人しかいません。カインとアベルをどのように収拾するのですか。どこに収拾する道がありますか。怨讐を愛さなくてはできません。アベルが愛をもって教育しなければならないのです。蕩減復帰した長子権をすべて復帰したのちには、彼らを自らの皇族圏として認定しなければなりません。皇族のように認めてあげなければならないのです。皇族として認めてあげなさいというのです。(249-221,1993.10.10)

 

長子権を中心として、次子までも上がっていける道をつくったので、アダムの体が過ちを犯したのですが、縦的な再臨主が来られて、長子権復帰をなし、次子圏を認定することによって、第一アダム、第二アダムも一つの体と同じ位置に立てられるようになったのです。ここから皇族圏が出てきたのです。皇族圏とは、すべて堕落したサタン側の長子として生まれてきたのですが、天の側の長子権復帰を願って承認されれば、サタン側の長子が弟となるロイヤルファミリー(皇族)として扱われるのです。このことは、堕落していないアダムの体と同じ扱いをするということです。それが兄弟になります。再臨主はエルダーサン(長子)アダムであり、これはヤンガーサン(次子)アダムになるのです。(253-89,1994.1.7)

 

縦的な王権が主体です。この縦的な王権と横的な皇族圏が一つになり、より大きな統一された世界をつくるのです。そこで神様と連結されるのです。最高の相対と連結されるというのです。マイナスの立場で、より大きなプラスと一つになって発展するのが理想世界です。これが再創造の公式です。統一教会のこの概念以上の代案はありません。ですから、大統領であろうと、何であろうと、みなレバレンド・ムーンのあとに従ってこなければならないのです。(246-263,1993.4.18)

 

神様も皇族圏をもてませんでした。先生が国さえ取り戻し、王権を備えるようになれば、皇族圏を編成していくのです。憲法によって一遍に秩序が確立するのです。今、統一教会の教会員たちは、そのようなことを知りません。「それは何の話ですか」と言うのです。霊界にはそれがありません。「天国が空いている」という話は、そういうことです。中心がないので空いているのです。これは唖然とすることです。(270-279,1995.7.16)

 

50億人類は、長子権の直系王権を受け継いだ王家の親族です。その皇族圏の心情を体恤した人々が天国に入っていくようになっているのです。それゆえに、全世界的に平面化された王族圏を中心として、それを実体化させた世界統一の心情圏を体恤する生活をしなければなりません。そこから、真の父母も長子の上の真の父母です。真の父母の王権です。このような王権を中心として、周辺の王族を率いていかなければなりません。天国は、このような家庭の兄弟はもちろん、父母を中心として、王権を中心として、王族を率いて王権に侍って入っていく所です。そのような心情を体恤して入っていく所が天国です。(247-265,1993.5.9)

 

先生のみ言を中心として見るとき、どれほど遠い関係にあるのかを、皆さんははっきりと知るようになるはずです。みだりに会うことができる先生ではありません。血統内の血統、心情内の心情を主流的な立場で収拾しておかなければ、永遠の主流世界へ行くことはできません。
神様は、愛でいらっしゃるので、永遠の主流圏の相続権を、堕落した後孫である姦夫の子女たちに接ぎ木させ、真のオリーブの木の実と同じ価値を認めて天国の倉庫に入れようとされるのです。それで、このような立場のことをいうのが皇族圏なのです。(249-319,1993.10.11)

 

皇族圏とは、本来、ここに生まれた息子、娘は皇族になるのです。神様が完成した成約時代と真の父母時代を発表する時は、50億人類の世界万民をすべて皇族として扱うのです。皇族圏として認めます。しかし、皇族圏の資格は認めません。皇族圏に入ってくることは許可するのですが、皇族になるためには蕩減復帰原則によって、個人からこの世界まで、誰よりもアベルを愛したという歴史がなければなりません。(251-169,1993.10.17)

 

ハ)皇族圏は直系子女ではない

 

皇族圏は、先生の直系ではありません。先生の直系は蕩減を越えています。今まで、堕落した人々が長子権の権限をもってすべての人々を地獄に連れていくようなことをしてきたのですが、今は長子権を譲渡し、自分たちは次子圏に立っているのです。そのようになったので、次子の立場から、王族として全く同じく認められて神側に入っていくことによって、サタンとサタンに属するすべてのものは、神様を讒訴するただの一点もなくなってしまうのです。ですから、公平な神様です。皆さんの一身と一族を中心として、一国を中心として、各自がこれを成し遂げなければならないということが今の使命です。(258-229,1994.3.17)

 

皇族圏とはいったい何でしょうか。皆さんが先生の直系の子女だと思うことは、大きな錯覚です。復帰された立場から見れば、復帰された女性と復帰されたカイン、アベルがいます。そして、本来、先生の直系の子女であるカイン、アベル、すなわち先生の子女とお母様がいます。二つの流れがあるのです。復帰して世界が一つになれば、そのカイン圏の人々をどのようにするのですか。これを殺せば大変なことになります。
本来のアダム家庭においては、それは皇族になるはずでした。皇族だったのです。それがサタン的な存在の前に引っ張られていったので、原状復帰されれば、本来の権限に接ぎ木してあげなければならないのです。それで、復帰された女性と子女たちを皇族圏に加入させてあげるのです。全世界の人々を皇族圏にしなければなりません。(256-327,1994.3.14)

 

皇族には二つの法律があります。国家の法律を守らなければならず、皇族の法律も守らなければなりません。アダムの子孫である50億人類が皇族圏に立つためには、先生の直系の息子、娘を中心として、カイン、アベルです。絶対的に一つにならなければならないということです。実際には、皆さんが先生のいる所に直行してくることはできません。祝福家庭は、サタンにもどこにも属さず、天の側にだけ属したカイン、アベル、長子と次子の立場にいます。
皆さんの中で、何人が選択されるかが問題です。50億人類が皇族圏にいるといっても、直接関係をもっているかどうかが問題です。先生の直系の血統と皆さんの子女が結婚することによって皇族圏と一つになり、カイン・アベルがなくなるのです。ここに集まった女性たちの最大の願いは、いかにして自らの子孫を先生の子孫と結ぶようにするかということです。(249-114,1993.10.8)

 

再臨主の直系子女たちには蕩減条件がありません。蕩減条件に引っ掛かりません。これは何かというと、直系ではなく、地上でカイン圏の女性とカイン圏の息子に残してあげるのです。お母様を中心として見てもそのようになるのです。聖進の母親と聖進を中心として、全くそれと同じことが起きるのです。カイン圏をすべて皇族圏として認めるのです。復帰された弟の位置に立て、皇族の扱いをすることによって、サタンが讒訴する道理がなくなるのです。なぜサタンがそれを認めるのかというと、「自分の息子だ」と言うことができる条件が成立しないからです。皇族圏というものを認めなければ、堕落したサタン圏内に皇族から外れた群れがいるという話が出てくるので、サタンが残されるのです。しかし、皇族圏を認めるので、サタンはなくならなければならないのです。これは重要な話です。これを混乱させてはいけません。(260-156,1994.5.2)

 

今まで、歴史を通じて、数多くの宗教の宗主や数多くの聖賢たちが現れましたが、真の愛とは何の関係もありませんでした。このようなすべてのことを解決するために、この地上にイエス様がメシヤとして来られ、新郎新婦の基盤を築こうとされたのです。それでは、メシヤが来られてなさなければならないこととは何でしょうか。新しい家庭と、新しい氏族と、新しい国家と、新しい世界に向かって新しい皇族圏を設定しなければなりません。皇族圏の直系の先祖は、誰でしょうか。本然の愛と神様の直系の子女であり、真の愛を中心として真の生命と真の血統の基盤を中心とした堕落していない人です。そのお方が種です。その種から根が出てくれば、中心の幹の根となり、そこから中心の幹、中心の芽へと大きくなっていくのです。これが縦的に大きくなることによって、そこに対応して、横的世界へ拡大していくことから、家庭と氏族が連結され、民族、国家、世界が連結されるのです。(263-194,1994.10.4)

 

地上に生まれたすべての人間で、真の父母を通して生まれた人は一人もいません。真の母と真の父、すなわち真の父母の血統を受けずに生まれた者は天国に入っていく道がありません。神様の創造理想から見れば、真の父母の血統を受け継ぎ、天上天国と地上天国の王権の主人である真の父母に侍り、その親族圏内で愛を中心として真の父母様と共に暮らしたのち、自らも結婚して子孫を残し、そのまま移っていく所が天国です。ですから、皇族圏の愛を中心とする体恤的な経験をもっていない人は、天国に入っていけません。はっきりしています。(250-49,1993.10.11)

 

今までの愛の理想を、すべて総括的に標準として収拾してみれば、歴史になるのです。摂理史の主流思想になるのです。摂理史の主流思想とは、何でしょうか。大きく見れば4種類です。今までの堕落したこの世の主流思想や、創造以前の主流思想は、第1が長子権復帰です。長子権の創立です。それから2番目が父母権であり、3番目は王権、その次には皇族圏です。このように4種類です。この4種類がすべて入っていきます。
アダムが長子にならなければならず、アダムの兄弟が皇族にならなければなりません。アダム家庭において、アダムが堕落していなければ、長子が王になると同時に、次子は王族になるのです。姉や次子は、王族になるのです。この長子権を千年、万年引き継いでいくことによって、国となり、世界となって人類になっていたはずです。
ですから、主流の王権は一つであり、それは、皇族圏を中心とした王権であり、父母権を中心としてすべて一つの世界になるのです。根は一つです。二つではありません。(247-134,1993.5.1)

 

二)皇族圏を中心として国家編成時代に

 

真の父母と一つになって伝統を相続し、皆さんの家庭が主体的伝統をもって万国を統治できる基盤となり、主体性をもつことができる家庭になる時、天国の皇族圏内に入籍するのです。このようにして入っていく所が天国です。天国は、誰でも入っていける所ではありません。「その道を行こう」と3代が決意しなければなりません。おじいさん、おばあさんから、父と母、夫婦、息子、娘まで、段階は4段階であり、夫婦を備えた系列は3代です。(228-295,1992.7.5)

 

アダムとエバは、神様の息子、娘として、神様から王子、王女としての教育を受けることができませんでした。それから、兄弟の教育を受けることができませんでした。兄弟の教育を受けていれば、兄弟の因縁を中心として、天下の万民が一つになることができていたはずです。神様の兄弟が人類ではありませんか。そうでありませんか。そこで長子権の宗孫(注:宗家の一番上の孫)を中心として、兄弟が横的に広がっていったものが氏族となり、国となって、世界へ拡大していったはずです。このように本来の人間たちは、天の王宮において王子権、皇族圏の心情を体恤して生活した人々なので、天国に行くのです。天国は、誰でも行けるようにはなっていません。(226-130,1992.2.2)

 

天国の皇族圏を中心として民族を編成していく時代です。今後、すべてブルドーザーで押しならしていく日が来るのです。私が教えるすべての原理のみ言、教えるすべてのものを中心として世界へ行く時、この世界の伝統を遮る韓国人がいるはずはなく、この世界の伝統を遮る統一教会があるはずはありません。根を抜いてしまわなければなりません。
私が父と母を捨て、妻子を切り捨てた薄情な歴史時代を回想しながら、目を閉じて断行しなければならないのです。天国の伝統を立てるためにメスを入れなければならない時は、メスを入れる度胸がなければなりません。(184-243,1989.1.1)

 

皆さん、今は夢のような話みたいに思えるでしょう? しかし、行ってみてください。悪魔の愛を中心として、悪魔の生命と悪魔の血統を受け継いだ者が、天国の純潔な神様の愛を中心として、神様の生命と神様の血統圏内に、統一的に理想化された、神様の真の愛を中心とした皇族圏内に入っていけますか。自動的に地獄に入っていくのです。地獄に入っていって、それを望むことができますか。
望むこともできないのです。何代、何十年かに一度、方向を合わせて望むことができるのです。なぜでしょうか。父母を愛する本性的欽慕の心情があり、愛のその吸引力の方向性が残っているので、何年かに一度、その回っていく運勢に自分の運が一致し、体と心が合う時があるのです。それも、アダムとエバが15、16歳まで育った基準があるがゆえにそうなのであって、それもなければ完全に不可能です。そのような怨恨の垣根を残しているのです。これをけ飛ばしてしまい、いかに平準をつくるかということが大きな問題です。(220-18,1990.10.13)

 

本来は、夫婦同士で尊敬語を使うでしょう? 士大夫の家門では卑しい言葉を使いません。そのような国は、韓国しかありません。天の法がすべてそうです。それ以上です。これは、神様が介在していませんでした。国家は介在していたとしても、これが天地の道理と連結されていなかったのです。ゆえに、統一教会の教えを受けなければなりません。そのようにしなければ、皇族圏に帰っていく道がないのです。(253-323,1994.1.30)

 

女性たちが誤ったことと男性たちが誤ったことを、すべて正してあげなければなりません。少しでも曲がれば、サタンが罠で捕まえようとするのです。「この者は誤った者なので、私が連れていきます」と言うのです。ですから、真の父母は、すべてを正してあげなければなりません。男性と女性が、生涯にわたって行く道を正してあげなければならないのです。それは何かというと、四大心情圏です。この点に行って、四大心情圏と三大王権と皇族圏を体験するのです。(246-146,1993.4.7)

 

いくら高速道路が敷かれたとしても、車がなく、ガソリンを買うお金がなければ、免許証は役に立ちません。皆さん自身が消化(解決)しなければなりません。先生の家庭に似ようとしなければなりません。皆さんの家庭は、自動車と同じです。コントロールできる運転手が必要であり、車が必要であり、様々なものが必要です。運転の仕方を学ばなければならず、お金も稼がなければなりません。そして、負債を負ってはなりません。負債を負えば、霊界に行って恥ずかしいのです。反対に、何とか私がプラスしてあげることを考えなければなりません。そのようにしなくては皇族圏に入っていくことはできません。科学的に組織されている所が天国です。そして、家庭が天国の縮小体です。(246-79,1993.3.23)

 

(●2022.5.26:写経奉献)